★ 基本骨格構造情報と部分構造情報を組み合わせて新たな(仮想)化合物群を構築するという、仮想化合物ライブラリーの考えを多変量解析/パターン認識の技術を用いて実現したものである。1988年代に提案されたもので、当時は仮想化合物ライブラリーの考え方がなかった時代である。
この「リード化合物再構築」の基本的な戦術が以下に示される。
1.部分構造の種類等の選択は多変量解析/パターン認識技術を適用する。
2.部分構造パラメータのみで判別関数を構築する
3.構築された仮想化合物の薬理活性判定を、先に構築された判別関数を適用して行なう。
以上のように、仮想化合物を創出する時に利用される部分構造リストは、多変量解析/パターン認識のデータ解析により、薬理活性発現に重要な働きをすることが証明されたものを選択している。従って、単に根拠のない部分構造の組み合わせを行なって極めて多数の仮想化合物を創出する場合よりも、最初から薬理活性の高い仮想化合物が厳選して創出されることが期待されるアプローチである。
また、創出された仮想化合物の薬理活性判定は、部分構造情報判定時に作成された判別関数を用いる、あるいは先の「リード化合物検索」用に作成された判別関数を用いて簡単に薬理活性インシリコスクリーニングを実施出来るので、一石二鳥的アプローチとなる。
資料:lead retrieval and reconstruction
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